ジェンダーを学ぶ意義って?
「文系学部廃止」のような騒ぎ、ありましたよね。
あれに象徴されるように、いわゆる「文系」で学ぶことって一見役に立たないことばかりに思えるかもしれません。
実際、専門学校や理系学部の勉強の方が、文系学部よりも将来の職に直結している感が強くて、羨ましいな、すごいなと思ったこともあります。
現在、早稲田大学の文化構想学部文芸・ジャーナリズム論系というところで、文学を中心に学んでいますが、確かに「それが何の役に立つの?」と聞かれると即答できないものが多いです。
何かの職や技術の開発に直結している訳ではないものが多いからだと思います。
しかし、そんな「文系」の学びの中で僕が最もすぐに役立つと思ったのがジェンダーです。
その即効性は抜群だと思いますよ。(もちろん間違った理解のまま運用したらアウトですけど)
ジェンダーの学びがスゴイのは、基礎基本を習っただけで、生活や自分たちの思考などあらゆる所に潜む無意識的な差別の考え方、固定観念に気づくことができるという点です。
それだけでなく、自分がしてしまっていた差別的な言動をすぐに改めることもできます。
「生活」の中に直結してジェンダーの学びを「使う」ことができるのです。
さすがに、それが専門的なスキルとして職にまでつながる人はごく一部でしょうが、どんな分野の人であろうと「生活の中で学んだことが活かされている!」と感じることができると思います。
数学の微分積分なんて将来使わないだろ、って思った人多いですよね。
塾講師のバイトをしていると、その疑問に答えるのに大変苦労します。
でも、ジェンダーは学んだことがそのまま役に立ちます。
どうしても「専門分野」的な印象が強いので、一部の人しか学ばない「学問」となってしまっていますが、「性」は誰もが生きている限り日常的に触れるものであり、お互いを理解していくためにも必要なものだと思います。
ジェンダーは「専門分野」なのではなく、もっと身近に触れられる「相手を知る」「他者と楽しく生きる」ための知識なのだと思います。
だからこそ、「難しい話なんでしょ…」と遠ざけてしまうのではなく、色んな人に知ってもらえるように、僕はこのコンテンツを更新していきます。
参考
https://www.amazon.co.jp/13歳から知っておきたいLGBT-アシュリー・マーデル/dp/4478102961/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1518786455&sr=8-1&keywords=13歳から知っておきたいlgbt
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