「男性」として生きる”特権”

ジェンダーについて学んでから実感しました。

「男として生きているだけで、ものすごく良い思いをしていたのか…。」と。

(女性はホントに大変だね、という意味ではないです。)


色々な本を読んで、性に関する社会問題を知ったり考えたりする中で

今の世の中がどれだけ「男性的」に作られているかを痛感します。

権力者の地位につく人の数が圧倒的に男性に偏っていることなど多くの原因があるかと思います。


最近では、「男尊女卑ではなく女尊男卑だ」という声も上がったりしていますが、

総合的に見ると、やはり男性の方が”特権的”な立場にあると思います。


例えば、賃金に関しても「男性」というだけで、女性よりも高くなりますし、昇進もしやすいです。

具体的な問題を考えるときに、どうしても自分の「男性」という立場が付いて回るので、

当事者感覚を全くわかっていないまま意見してしまっているのではないかと不安になります。

「そういう風に考えられるのは、男性という有利な立場で生きてきたからではないか?」

「男性として植え付けられた偏見から脱し切れてないのではないか?」などなど。


特に性被害やセクシュアルハラスメントなどは、統計的にも女性の方が被害者は多く、また僕自身も被害に遭ったことがないので、どうしても「加害者」の多い男性の立場から考えてしまっているのでは…という感覚になります。


なので、女性や性的マイノリティの権利を拡充しようとすると、これまで男性にしかなかった”特権”が奪われる、または”特権”ではなくなってしまうように感じる人も多いのではないでしょうか。

だからこそ、女性専用車両に反発する人も出てくるんでしょうね。

明治時代に廃刀令で”特権”を失った武士と同じですね。


僕個人としては、「男性だから」という理由だけで”特権”がある状態がとても不快なので

一刻も早く対等で平等な社会になっていってほしいです。

男性だろうと女性だろうと、その性別だけを根拠とする”特権”を振りかざしたりしちゃダメだよね。

参考

L'atelier de 423

イラストや文芸作品、ジェンダー中心のアカデミックなコンテンツ

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