フランス映画『アデル、ブルーは熱い色』


『アデル、ブルーは熱い色』という映画、知っていますか?

割と有名な映画らしいのですが、調べるまで聞いたこともありませんでした。

この映画は、レズビアンを自覚する女子高生のアデルと、トランスジェンダー(自分に割り当てられた性別と、自分が思っている性別が異なる人)兼レズビアンである美術学生エマとの恋愛を描いています。ちなみにとても官能的なので苦手な人はお勧めしません。

性的マノリティが主題になっている映画はこれが初めてだったのですが、興味を持って考えるきっかけとして非常に良い映画ではないかと思います。

アデルが女性に惹かれることに戸惑いを感じつつも、その気持ちを抑えることができずレズビアンとして生きることを決めていく様子は、かなりリアルです。「女のくせに女が好きなのか」、と揶揄されてしまうシーンもあり、自身のアイデンティティに悩むのですが、それでも「自分らしさ」を自分で認める姿には学ぶものがあります。

この映画を通して実感してのは、

性的マイノリティであろうとなかろうと、個人がそれぞれ「自分らしさ」を認め、人と違うことに引け目を感じることなく自分の幸せを追い求めていくことが、とても難しく、しかしとても重要だということです。

映画から何かを学び取る。映画から新たなことに興味をもつ。
意外と映画って教材になるんだなあ、と思いました。だから大学の先生も授業で見せるんだね。

参考 予告篇はこちら

L'atelier de 423

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