トイレは本当に男女別で良いの?
男女別の先頭を走り続けるトイレ。多くの「女性」や「男性」は自分の性別に合ったトイレを使えば良いので困ったこともないでしょう。
僕も典型的な「男性」なので、トイレについては今までほとんど考えたこともありませんでした。
しかし、トイレという日常生活でつきまとうことが大きな問題をはらんでいるとジェンダーを学んで気がつきました。
まず、この世の中には”トランスジェンダー”と呼ばれる(または自発的に呼ぶ)人々がいます。
この言葉は、「自分に割り当てられた性別と自分が認識している/希望している性別が違う」という人を指しています。
例えば、身体的な特徴は典型的な「女性」に当てはまるが、自分としては「男性」として行きたいのだという人のことです。
他にも、”インターセックス”と言って「身体的な特徴やホルモン、生殖器官などが男性的でもあったり、女性的でもある(またはどちらでもない)」という人を指す言葉もあります。
こういった人々は「男子トイレ」「女子トイレ」のどちらを使えば良いのでしょう?
最近では、このような人々や身体に障がいのある人々が快適に利用できるような、すべての人を対象としたトイレが「男子トイレ」「女子トイレ」とは別に設置されているところもあります。
早稲田大学のトイレもそうでした。
あるアメリカのホテルでは、トイレから男女の区別をなくし、どのような人も利用できる個室を並べることで問題を解決しているようです。(有斐閣ストゥディア『はじめてのジェンダー論』)
こういった解決策もあるのか、と素直に感動しました。
日本では、土地の不足や性犯罪の観点からなかなか実現が難しいかもしれませんが、とても良い解決策でしょう。
また、少し別の問題ですが、特に小学校などでは男子トイレで個室に入るだけでいじめらるという話もよく耳にしまよね。
各国の文化によって解決方法は様々ですが、
まずは「個室」を当たり前にしてトイレをできる限りプライベートな空間にするべきではないでしょうか。
個人的には、男子トイレでみんな横並びになるのが小さい頃から苦痛です。
参考
0コメント