「海外」ってヨーロッパのことだけ?
最近、テレビや本、授業などでやたらと「では海外と比較してみましょう」という言葉を見聞きする。
僕は日本以外の国の文化や制度、習慣にも興味があるので、「お、色んな国のことが知れるのかな?」と毎回期待する。
しかし、実際に日本と比較される「海外」の国はヨーロッパばかりだ。
ジェンダーに関するとある本を読んでいた時、日本がその問題についていかに遅れているかを示すためにアメリカとドイツの2カ国だけを引き合いに出していた。
…説得力なくない?と思う。
確かに、日本の制度や文化は明治維新以降、そのほとんどをヨーロッパから「輸入」してきているので、同じ基盤の国の中で比較するのは妥当かもしれない。
だが、世界には190以上の国があるわけで、それぞれの国に日本が見習うべきところはあるはずだと思う。全ての国を等しく見て、日本が取り入れるべきものを選べば良いのに、それがどうも、ヨーロッパに偏ってしまっている気がしてならない。
しかも東南アジアや南米、アフリカなどと日本を比較するときは、どこか「特殊性」を持ったものにされているという印象がある。
高校の世界史もヨーロッパ史に大きく偏っていたことが疑問だったし、その他の地域のことについては自分から積極的に調べようとしないとなかなか知る機会がない。
つまり、ヨーロッパ以外の地域をかなり不透明なものにしてしまっているのでは?と思う。
以前もテレビで、「アフリカの近くなのにバスは綺麗!」とナレーションされていてすごく違和感を覚えた。
自分も含め、多くの人は色んなところで見聞きするこういった何気ない「イメージ」をもとに世界を知ると思うが、それがどれだけ曲がったものなのか、たまには立ち止まって考えてみたい。
ほんとに20年間生きてきてヨーロッパ以外のこと全然知らないし、国名すらろくに分かってないかもしれない…。
「グローバル化」って「ヨーロッパ化」のことなんですかね。
何か参考になるような本、教えてください。
参考
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